Hyper Link
2025年2月2日の日記
- Lifelog
- Dialy
投稿日:
本当にはっきりとあなた方に告げる(キリスト)。前回の記事はよくなかった。惰性で適当に書いていたら4000文字くらい書いたところで本来書きたかった内容とぜんぜん違う文章になってしまったことに気付いたのに、めんどくさくなってそのまま投稿したので。しかも検索エンジンからの流入履歴を見たら記事中で言及した書籍について検索した人が何人か吸い込まれている痕跡がある。本当に申し訳ございません。その記事には当該書籍についての有益な情報はなにもありません。
やっぱり「作文が得意」っていうのは自分の書きたいものを実現できるという意味であって、ただ大量の文字を書く作業に耐性があるだけなのとは違うんだよな。後者の状態のまま20年くらい生きてきたけど、ここらで一回作文の基礎について勉強しておくべきなのかもしれん。そういう意味では『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない(三宅香帆 著、ディスカヴァー携書)』はよかった。なんかこういうキャッチーなタイトルの本の話すると恥ずかしいな。でもこの本にも「いいと思ったものを自分の言葉で語るのが大事」って書いてあったし、本に貴賤なしってダ・ヴィンチ・恐山さんも……。まあ本を人と競い合うための道具として扱うのが一番ダサいというのはまさにそう。最強の読書家はあらゆる本を読んでおり、あらゆる本を読んでいないのはお前だけです。なんの話?
ともかく、『「好き」を言語化する技術』には下記のような一節がある:
書けなくなったときのために、「自分の好きな文章」をストックしておいて、その文章を読み返すのもおすすめです。
つまり、文章のお手本を持っておくんですね。 三宅香帆『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』
文章を書く時は参考資料があるといいよ~という話なんですが、イラストとか3Dモデリングをするうえで参考資料はもはや神格視されており、わたしも「これもしかして表現活動全体にスケールできるやつか?」と感じていたので、これを初めて読んだとき「やっぱりそうなんだ」と思ったんですよね。クリエイティブ系(ほかに伝わる表現がないから仕方なく使っているだけで、わたしはこれを本当にいけすかない表現だと思っている)の人間が5000兆回くらい聞かされる「『まなぶ』の語源は『まねる』」という話は聞き飽きていいものではないのかもしれん。という感じで、好きなものに限らず、人になにかを伝えるための文章の書き方全般についての知見が得られるいい本でした。
「そろそろ三角関数と向き合うか……」と思ってちゃんと調べたら簡単すぎてワロタ。なんでこんなのが理解できないまま大人になれたんだ?「は斜辺に対する対辺の比なのでで求められる」とか説明すれば小学生でも解けるだろ。あと関数とかも本当に誰?という状態だったんですが、フォロワーの数学やさんに説明してもらったらスーパー便利関数であることがわかりました。実数全体を-1から1の範囲に正規化できて、しかも数の大小の関係性を維持できるのスーパー便利すぎる。
こういう「ある動機(別の論理の証明に使いたい、一般化して美しくしたい、など)があって、それを達成するためにこの論理をスケールさせた結果これが生まれた」みたいな実装側の気持ちからアプローチしていくほうがソフトウェアやさんとして納得しやすく、覚えやすいらしいということが判明しつつある。数学のプロに順序だてて教えてもらう必要がありますが……
こういう個人的な内容の投稿を「日記」と呼んではいるものの、実際には数週間に一回しか更新されないのでまったく日記の体裁をなしていないんですよね。そう思ってどうにか日記を書いたんだけど、普段と違う文体を試してみたらあんまりおもしろくなかったので消してしまった。もったいないといえばもったいないけど、このくらいの温度感のほうが書きやすいということがわかったからよかったといえばよかった。文体といえるのかわからないけど、Cosense(旧Scrapbox)ユーザーのオタクがよくやる箇条書きスタイルもいいですね。「思った:」「やった:」みたいセクションが並んでいるリズム感が好きです。
このサイトへのバックリンクを調べたら思ったよりいろんなところからリンクを張られていることがわかってビビった。ほとんどは へのアクセスの9割を占める記事『「学園アイドルマスター」のUIデザインについて語る』へのリンクなんですが、まれにギャラリーサイトからトップページへのリンクが張られていたり、定期的にチェックしていることを公言しているサイトもあったりしてオワとなった。今後はもうちょっと推敲に力を入れようと思います。
Pintelier v0.3をリリースするべく、v0.2まで使っていたGoのバックエンドを全部破棄してランタイムもDenoに移行しました。難しいことをしなくてもコマンドひとつでシングルバイナリ化できるのがいいですね!と思ってDenoを採用したのに現在のdeno compile
にはNode.jsのネイティブモジュールと互換性がなくてコンパイルに失敗するなどの問題はありましたが、いまはSvelte 4のコンポーネントをSvelte 5に移植しつつ新しく実装されたCSSの機能を使ってよりセマンティックでアクセシブルな実装にリファクタリングしたり、DB周りのコードをDrizzleで再実装したりしているところです。なんとTailwind CSS v4.0も採用しちゃってるわよ。
過去だけではなく未来のことも書くか。学マスの3Dグラフィックについての講演レポートを読んで「すごすぎる!!!」と思ったので、近いうちに3DCGやさん以外にもわかる形で「すごすぎる!!!」という感情を共有する記事を公開する予定です。コンピューターの仕組みに詳しくない人でも読めるくらい前提知識の要求を小さくする方針で書き始めたらCG技術の基礎基本についてかなり広範なリサーチをすることになって苦しんでいるので、記事が出たら「お前の苦労をずっと見ていたぞ」とねぎらってください。
こんなもんか。卒制発表会を乗り切った(なんと賞までもらった!)ので、あとは一般向けの作品展をなんとかして春休みに入ればすべてを実施できるはずです。みなさんもすべてを実施したりしなかったりして、春まで生き延びてくださいね。