Artificiality

2024年7月28日の日記

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最低でも月に1本ずつのペースで技術記事と日記を投稿するぞ!と心に決めたはずなのに、前回の記事から2か月近くの時間が過ぎ、季節は夏になり、髪型もポニテからボブになってしまった(換毛期?)。ということでね、今月もまた段落ごとに話題が変わる変な日記をつけていこうと思います。

しばらく記事を書いていない間にアクセスカウンターやページネーション、さらにはサイト内検索をも追加したのですが、記事に起こす気力がないのでここで適当に解説することにします。まずはアクセスカウンターから。古き良き個人サイトの雰囲気を取り込むなら必須のアクセスカウンターですが、実はこのサイトのトップページでアクセス数を記録し続けているものはCloudflare D1のデータをDrizzleで読み書きするHonoアプリケーションをCloudflare Workers上で動かすというかなり現代的な技術スタックで構築されています。さらに最新値のキャッシュと楽観的アップデート機能も搭載している充実ぶりです。これでまた「個人サイトというスタイルを保ちつつ、最新技術に裏打ちされたWebサイトにしたい」という夢の実現に一歩近づいたのではないでしょうか。

一方、たいていの閲覧者が1ページだけ見て離脱するメディア系サイトではさほど重要ではないと言われている[誰によって?]サイト内検索ですが、これは自分で書いた文章を擦り切れるほど読み返す身として「あの話したのってどの回だったっけ」みたいな場面で困るのを解決するために実装した面が大きいです。かつて運営していた個人サイトはすべての投稿の内容が単一のページ上に展開されるシンプルな設計のおかげでブラウザのページ内検索が事実上のサイト内検索として機能していたのですが、このサイトは目次のページから個別の投稿に飛ぶという典型的なツリー構造をしていて過去の投稿をさかのぼるのが面倒だったんですよね。まあついでに備忘録的に書いた技術記事とかも探せるようになったのでよしとするか。技術的には特に目新しいことをしておらず、軽く記事の内容をトークナイズしたり検索クエリを正規化したりしてからFuse.jsで単純に全文検索をしています。おっと、パソコンについて書きすぎてしまったな。パソコンの話をすると人がいなくなるので、しないほうがいいとされているぜ。

VRChatの話するか。2年以上もの間超正常刺激要素としてアバターに付けていたヘイローを外し、デフォルトで入っている猫耳に付け替えました。ヘイロー、最近はもう全員付けてるし何なら最初から頭上にヘイローが浮いた状態のアバターも増えつつあり、もはやオリジナリティを主張する目的では機能しなくなってきた感がある。ヘイローに対する評価も「ヘイローが似合っていてかわいい」から「ヘイローがあるのでかわいい」へと変わり、かわいさの記号として消費されている気がします。もともと神聖性の記号だったことを考えれば今更すぎる話ではありますが……。その点猫耳は太古の時代からの実績がある分「また猫耳かよ」と思われることもなく、無難にかわいいところがいいですね。

かわいくなって新登場
かわいくなって新登場

インスタンス内にいるランダムな人と5分間だけ1対1で会話できるNAGiSAというワールドに行き、わたしがどれほどコミュニケーションの得意 な人間であるかを再確認して帰ってきました。沈黙を恐れて会話の主導権を握ろうとするのに「きょうは土曜ですけど、○○さんはお休みですか?」「VRChat歴はどのくらいなんですか?」みたいなことしか言わないのでまったく本質的な話が始まらず、結局接待みたいな無の会話を提供するのを1時間弱にわたって繰り返した末に疲れ果てて退散となった。もしかしてこのワールド名って一生浅瀬の話題について話し続けるわたしについての皮肉だったりしますか?とはいえ、初対面の相手に下手な話をしたら殺されると思っているわたしがひとりでPublicのインスタンスに行き、誰にもフォローアップしてもらえない状況で会話をしてきたという事実は人類史に残る快挙といっても過言ではありません。あと装いを新たにしたアバターにけっこう言及してもらえたのもよかったか。次はひとりくらいフレンドが増えるような会話ができるといいですね。先に何度か来訪していたフレンドから「最近は初心者に基本的な操作を教えたあとNAGiSAに放流することも多いみたいですね」という話を聞いていたのですが、実際にVRChat歴1週間とかの人が結構いてウオとなりました。フレンドができずネパール南部で迷惑行為を繰り返しているゾウみたいなユーザーにうっかり遭遇してしまうリスクを考えると初心者にはあまりおすすめできないワールドのような気がしますが、最近の初心者は肝が据わった人が多いんですかね。

全人類が水槽の脳になるか脳に任意の情報を知覚させられる装置が十分に普及して、誰もがメタバース上で生活するようになったケースについて考えようかな♪仮にそのような時代が来たとすると、我々は世界の人工性を受け入れてそれに沿った形に世界観をアップデートしていくことになるんだろうな。なぜならRAMチップ上のビットから個々人のアバターまであらゆるレイヤーがある一定の単位で区切られている空間ではいかなる物体も非人為的に存在することはなく、いかなる物体も自然の法則に従う必要はないため。いわゆる基底現実とメタバースを往来することがなくなれば「見慣れた景色」がメタバース側に偏っていき、はじめは自宅を模倣した空間だった自分の部屋 ( ホームワールド )を鏡だけが置かれた一面の花畑とか床も壁も天井もない宇宙空間とかに変更する、みたいな体験がユーザーの大多数に起きる可能性があると思うんですよね。

『Flowers』にて
『Flowers』にて

こんなもんか。近日中にまた東京へ行く予定なので、次回の投稿ではその話ができたらいいですね。実は前回の日記を書いた直後にも再び東京へ行っているので、今年3度目の遠征ということになります。それではみなさんも、夏の暑さで溶けたり溶けなかったりして、いい感じに夏を乗り切ってくださいね。

Wikipedia『脳機能局在論』より
Wikipedia『脳機能局在論』より